技術経営ブログ

ノーベル賞受賞者から学ぶ発明創造

2018年12月4日

技術ブログ

 先日、ノーベル賞受賞者である田中耕一先生のご講演を生で拝聴させていただく機会があった。その時の話の主題が、なぜ自分が東北大時代において電気系を専攻していたにもかかわらず、化学でノーベル賞を取れたのか、という話であった。つまり電気の分野において当たり前のことを化学に応用することでイノベーティブな発想につながった。ある分野において当たり前と思われているような事象を異分野に転用すると、これが時にはとてつもない大発明になる、という話が中心だった。

 異分野を融合させたプロジェクトを立ち上げることで異分野間の一つの化学融合のようなものが起き、新結合、新たな用途、新たなコンセプトが生まれる。ある意味においてこれはオープンイノベーションに近い考え方かもしれない。オープンイノベーションとは、自社の技術資源に、他社の異分野の技術やアイデアを組み合わせて新たな革新を興すことである。自社にない資源を他社に求めるのがオープンイノベーションであり、社内の技術資源のみで革新を興すのはクローズドイノベーションという分け方になっている。

 しかし、同じ社内であっても特に大きな会社であれば、電気、化学、機械、バイオ、通信等、様々な技術分野、経歴を持ったエンジニアが集まる。その異分野のエンジニアの知恵を組み合わせることで、同じ社内であっても異分野間のオープンイノベーションのような革新が生まれる機会が出てくる。いわゆる社内オープンイノベーションだ。

 近年のトレンドは明らかにオープンイノベーションだ。そのトレンドに乗ってオープンイノベーションを興そうとするばかりにすぐ社外に目が行ってしまう場合もあるが、実は社内の技術資源、人的資源の棚卸しをすることで、社内オープンイノベーションを興せる機会はまだまだあるのではないか。

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