技術経営ブログ

競争戦略と資源獲得マネジメント

2019年3月15日

技術ブログ

 どんなに先見の明のある競争戦略を描いたとしても、実際にそれを実現することができる資源が自社内に無ければ、競争優位性を勝ち取ることができない。この「資源の欠乏」は競争優位を勝ち取る上で決定的な問題になることが多い。しかし、実際のところは競争戦略を描くところに没頭してしまい、この「資源の欠乏」の状態に陥ってるのか否か、或いはそのような認識があったとしても、その資源の状態を正確に把握し、理解しきれていない場合が多々ある。その結果、描いた戦略をいざ実行しようとしても、資源の欠乏により途中で詰まってしまう状態が起こりえるのである。
 
 経営コンサルに競争戦略の立案を委託をしても、戦略の青写真はしっかりと描いてくれるかもしれないが、肝心の資源獲得に関する視点が抜けてしまっている場合がある。実際にこの資源獲得に関する助言を行うためには、現在保有している自社資源を正確に把握する必要があり、知的資産の厳密な棚卸が求められる。そして、その棚卸した自社資源の状況に基づいて、資源獲得のためのマネジメントを実行していく必要が出てくる。この資源獲得を自社内に求めるのか、社外に求めるのかを判断する必要があるが、これらの判断は、上述した知的資産の棚卸の結果以外に、社外データ(マーケット、ビジネス、特許等)を有効に活用し、判断を行っていく必要がある。そして、新たな資源を調達することができ、描いた競争戦略をこれにコネクトすることができれば、一つのイノベーションにつながる。

 当社でもその点を強く意識し、下記のようにイノベーション経営コンサルティングを中心とし、社内に新たな資源を求める新規特定技術の開発資源、そして、社外に新たな資源を求めるオープンイノベーションコンサルティングをラインナップとしてそろえており、いわば資源獲得マネジメントを重視したメニューとしている。

 社内に新たな資源を求める新規特定技術の開発支援、社外に新たな資源を求めるオープンイノベーションコンサルティングのいずれか一方が抜けてしまうのは良くないと思う。自社外に資源を求めるアプローチは重要だが、少なくとも一部は自社内で創出することができれば、競争戦略の強みにもつながる。一方自社内で全ての資源を作り出そうとするのも非常に効率が悪い。常にオープン視点、クローズ視点を視野に入れることが重要だ。これに加えて、もう一つ重要なのが「資源の先取り」という考え方だ。競争戦略の策定と並行して、資源の先取りを一緒に行ってしまうのも一つの手だ。資源の先取りを行うためのツールとして特許をうまく利用することも重要である。資源の先取りに特許を利用する話はまた後日したいと思う。

 

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