技術経営ブログ

ビジネスモデルと情報のフィードバック

2019年5月24日

技術ブログ

ビジネスモデル・エコシステムを更に強化するのが、情報や知見のフィードバックである。つまりビジネスモデル等を実行していく過程で、或いはこれを実行した結果、様々な知見が生まれ、様々な情報が発生する。これらの知見や情報をスルーしてしまうか、或いはこれを洩らさずに取り込み、ビジネスモデル・エコシステムを更に強化する方向に振り向けるかで、その後の行く末は大きく変わってくる。

 取り込むべき知見や情報の中には、役に立たないものや、不正確なものも当然に含まれているが、これらを上手くスクリーニングし、真に価値のある知見や情報を抽出し、これを今後のビジネスモデル・エコシステムにフィードバックさせる。これにより、ビジネスを継続する期間が増えるにつれて、ビジネスがより強化されてくることになる。自陣営のビジネスモデル・エコシステムがこのような形で強化されてくれば、顧客に対して提供すべき製品やサービスの品質を更に向上させることができ、リピーターや新規顧客が増加し、自陣営ひいては自社の収益向上につなげることが可能となる。

 逆にこの自社ビジネスの強化の源が、このようにして新たに取り込んできた情報や知見であれば、その情報や知見のフィードバックシステム自体がいわゆるコア・コンピタンスとなり、自陣営ひいては自社の強みとなる。これをしっかりと守ることで他社の追従を防ぎ、しかも他社との間で更なる差別化を図ることが可能となる。また自陣営に経験値やノウハウが蓄積され、次のイノベーションの創発に向けた力を蓄えることができる。

 従って、このフィードバックの仕組みをビジネスモデル上で作り上げると同時に、このフィードバック自体の優位性と独占性を向上させるための仕組みを作ることが望ましい。このフィードバック自体の優位性と独占性を向上させる仕組み作りのためには、ビジネスモデル・エコシステムとは別階層に位置するマーケティング戦略、R&D戦略、知財戦略における自社や協力企業のコア・コンピタンスやケイパビリティを意識し、これをフィードバックにうまく連動させることも検討すべきである。

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