技術経営ブログ

真のベンチャー企業の支援とは

2019年7月1日

技術ブログ

近年において日本においても前途有望なベンチャー企業やスタートアップが次々に出てきている。ベンチャー企業が持つ優れたアイデアや企画は、全てではないものの、中にはイノベーションに繋がるような光る原石のようなものが含まれている場合もある。これらの光る原石を磨き上げ、イノベーションに繋げ、ビジネス化し、マネタイズまで考えていく上では、ベンチャー企業の効率的な支援をどのようにして行うか、以前から検討がなされてきた。

ベンチャー企業の支援方法としてまず考えられるのが、資金援助であろう。日本全体におけるベンチャー企業に対する資金投資額は、米国と比較しても一桁安いと言われている。そもそも日本は、米国と比較して、ベンチャー企業への投資と大企業との提携によるオープンイノベーションを興す土壌ができていないところに問題があると言われている。これに加えて、エンジェル投資家に対するメリットも共有できるような仕組み作りも懸案事項の一つになると思う。

またベンチャー企業の支援方法としては、資金援助だけをして終わってしまうのは、効率的な支援に繋がらないのではないかと思う。いくら資金投資額を増加させたとしても、イノベーションに繋げ、ビジネス化するために、それを効率的に活用できなければ、無意味なものとなってしまい、ベンチャーが育つことを期待して投資した投資家にもメリットが無くなり、結局はベンチャー支援そのものに対する期待度の低下にも繋がりかねず、悪循環に陥る恐れも出てくる。

このため、ベンチャー企業に対して、援助した資金を効率的に活用するためのコンサルティングを通じて支援することにより、イノベーションに繋げ、ビジネス化することを考えなければならないと思う。ベンチャー企業は光る原石を持っていたとしても、技術経営力が十分に備わっていない場合が多い。技術経営は、R&Dマネジメント、イノベーションマネジメント、知財マネジメント、更には技術マーケティング等、広範な範囲にわたるものであり、それぞれの専門家を雇用し、或いは社内で育成する余裕は、ベンチャー企業には無い場合が多い。このため、技術経営の専門家をアウトソーシングし、技術経営力の向上を図ることが考えられる。アウトソーシングする専門家に、技術経営力を高めてもらうことと、資金援助の両輪がうまく回ることにより、ビジネス化につなげることができ、投資家への還元に繋がり、更なる投資意欲を生み出す好循環ができてくることになる。また、技術経営力の向上を図ることにより創出される知的財産権も、ビジネス化と更なる投資へのレバレッジになる。これを継続することにより、ベンチャー企業内においても技術経営力が育つことになり、専門家が居なくても自らマネジメントできる能力が備わってくるのである。

つまり、ベンチャー企業の効率的な支援は、資金投資+技術経営支援の両輪で行うことが重要だと考える。

 

 

 

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