技術経営ブログ

20年後に向けた技術イノベーション

2018年11月3日

技術ブログ

 20年後の日本社会がどうなっているのか、書籍や週刊誌でも予測されている。人口は1億人を割るか否かになり、消滅する地方自治体が一気に増加し、空き家率も3割を超えると言われている。生産年齢人口は現在の8000万人から一気に6000万人弱まで減少し、65歳以上の高齢者の日本全人口の占める割合が35%を超える。人手不足の問題も今よりはるかに深刻なものとなるであろう。現状の社会システムのままでは持たないことは誰もが知るところであり、来たる20年後の世の中において問題の先送りはもう限界であり、待ったなしの状況であることは間違いない。
 但し、20年後の日本が「衰退」するとは決まったわけではない。むしろ今から様々な「打ち手」を打つことにより、20年後の人口減社会が到来してとしても日本が再び元気を取り戻し、更なる成長を遂げることができると思うし、逆にそうでなければならないと考える。人口減社会に対する解決策として外国人労働者を受け入れることがまず考えられるが、むしろ私としては技術イノベーションの力で人口減社会を下支えすることを考えていかなければならないと思う。例えば介護の分野の人手不足は、介護ロボットが、物流の分野においてトラックやバスのドライバーの人手不足には自動運転や、ドローンによる物流が、更に受付や顧客に対するコンシェルジュサービスにも人工知能を活用した自動応答ロボットが対応することで人手不足を補っていくのである。
 顧客ニーズや社会的な背景要因があるからこそイノベーションが一気に進むことは過去のイノベーションの歴史を紐解けばよく分かる。人口減、人手不足の深刻化という差し迫った社会的背景要因やニーズがあるからこそ、このようなAI関連技術や自動運転等を始めとした技術イノベーションが一気に進み、これが人口減社会を解決し、20年後の日本を再興へと導くことができるのである。
 そのためには、イノベーションをどのようにマネジメントしていくのか、まさしくイノベーションの戦略的経営の重要性が今後特に高まることは間違いない。やみくもに技術開発を行っても本当の意味でのイノベーションは起こらない。何よりもイノベーションの「戦略」が重要なのである。我々日本人にとってイノベーション戦略やそのマネジメントは、なかなか煙たい存在でやや根付かない概念に見えるかもしれないが、そのような観念を打ち破り、一歩前に進めること。そして二歩、三歩と歩みを進めていくうちに、イノベーション経営の面白さ、美しさが味わえるようになり、イノベーションの創発が近づいてくる。
 人口減社会が来ようとも恐れるに足らず、20年後の日本を技術イノベーションの力で元気にする!このマインドを持ち続けることが我々にはまず必要なことだと考える。

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