技術経営ブログ

今こそ技術経営(MOT)がキーになる

2018年11月10日

技術ブログ

 技術経営(MOT:Management of Technology)とは、技術開発から新製品や新事業を創出するためのマネジメントであり、一言で言えば「技術の市場化」の探求である。MOTはMBA(Master of Business Administration)と混同して考えてしまう場合もあるが、カバーするテリトリは全く異なる。MBAは、企業を効率よく経営く経営し成長させ、競合に勝ち抜くためのメソッドを体系化したものである。つまりMOTは技術のシーズから事業化するフェーズをカバーし、MBAは、事業化のフェーズから競合を一気に引き離す戦略を担うものである。つまりMOTは技術開発を中心とした川上、MBAは事業化以降を担う川下をカバーするものである。
 
 MOTとMBAは、何れも重要な概念であるが、特に技術力があってもビジネスではなかなか勝てないと言われている昨今においては、あえて前者のMOT(技術経営)に着目し、強化することが一つのキーになると考える。
 
 MOT(技術経営)戦略を探求してこれを実践することで、技術開発の成果をより高い確実性をもって顧客に認められるようにし、開発技術を企業価値に替えることができる。技術経営の屋台構成は、上図に示すように、イノベーションマネジメント、R&Dを始めとしたプロジェクトマネジメント、技術マーケティング等が中心になるが、これからのMOTの屋台の骨組みに対していかにして知的財産を組み入れていくかであろう。

 今までMOTの基礎研究を手掛けてきたが、このMOTをめぐる各事象は不確実性が高いファクターに支配され、探求すれば探求するほど奥が深く、難しい。このため、技術経営に特化したコンサルティングメニューを定義するのはなかなか大変なことである。一つの型にはまったツール(処方箋)で様々なMOT上の問題を解決することは不可能である。クライアントの置かれている状況や背景要因に応じてケースバイケースで処方箋を変えていくことは勿論であるが、処方箋自体のさらなる探求を進めていかなければならないと思う今日この頃である。

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