技術経営ブログ

イノベーションにつながる機会(1)

2018年11月20日

技術ブログ

 「イノベーションを起こす」と一言で言ってもそれはなかなか難しいことである。しかし、イノベーションにつながる機会は、意外にも我々の身近に存在する場合もある。このため、本日から3日間、イノベーションにつながる機会とは何かについて考えてみたいと思う。
 
 本日のイノベーションにつながる機会(1)として「理想と現実のギャップ」について考えてみたい。
 イノベーションは理想と現実のギャップから生まれる(参考文献 安部 徹也 「イノベーション理論 集中講義」 日本実業出版社)。
 世の中には、理想と現実のギャップが必ず存在する。政治、経済、社会、ビジネスといった世の中全体のみならず、我々自身の仕事や家庭といった個人レベルにも理想と現実のギャップは必ずある。この理想と現実のギャップがあったときに、これを単に放置するのではなく、できるだけ現実を理想に近づけたいという気持ちは誰だってあるであろう。その現実を理想に近づけようとするエネルギーがイノベーションにつながるという考えである。
 
 理想と現実のギャップから生まれたイノベーションの例としては、理想(掃除から解放された生活)、現実(掃除機で掃除をしている休日)から、現実を理想に近づけるために、例えば自動掃除機(ルンバ等)があるだろう。理想(オフィス内に常に文房具を切らすことなく置かれている状態)、現実(細々とした文房具が無くなる都度、小売店まで購入しに行く)から、、アスクルのようなサービスイノベーションが生まれている。
 
 もちろん、ここでいうギャップとは、業績ギャップ(ライバルと自社との業績の差)、価値観のギャップ(企業の価値観と消費者の価値観の差)、プロセスのギャップ(現実のプロセスが理想とかけ離れている。例えば部品調達、物流、販売、生産等の方法が理想と乖離している)等、様々考えられる。いずれにしても世の中に存在する全てのギャップがイノベーションの機会になりえるのである。

 そのような視点で、再度現在に立ち返り、自分の周囲にあるギャップがどこにあるかを見渡すと、驚くべく程に多いことが分かる。本日の日経朝刊の記事一つとっても、人手不足、少子高齢化、エネルギー問題や水の枯渇、福島原発の後処理・・・。最近の自分の生きざまを振り返っても、通勤時間が長い、風邪が治らない、部屋の空調がイマイチ、今月も複合機の印刷コストが高くついた・・・全てこれらは理想に対する現実のギャップだ。一つ一つの現実を理想に限りなく近づけることを考える、これがイノベーションの機会になりえるのである。そのような意味から、イノベーションのシーズは実は我々の周囲のいたるところに転がっているのかもしれない。 

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