技術経営ブログ

イノベーションにつながる機会(3)

2018年11月22日

技術ブログ

 イノベーションにつながる機会(3)は、世の中の変化の中にイノベーションのヒントがある話をしたいと思う。
 世の中は絶えず変化している。その変化は長いスパンの変化から短いスパンの変化、更には急激に起こりえる変化がある。
 
 ・長いスパンの変化
 人口構造の変化や地球温暖化を始めとする地球環境の変化、各国間のGDPの関係等
 
 ・短いスパンの変化 
 流行、技術のトレンド

 ・急激に起こりえる変化
 政治・経済状況、自然災害、社会的な事件、

 長いスパンの変化は、その効果がじわじわと現われてくるものであり、劇的に変わることはないが、その変化は永続的かつ安定的である。日本でいえば少子高齢化は長いスパンをかけて今後確実に進展するものであり、これに基づく介護ビジネスや労働力不足に関する様々なイノベーションが生まれようとしている。
 急激に起こりえる変化は、劇的なうねりを生み出すエネルギーはあるものの、その変化自体が永続的に続くものもあれば一瞬にして終わる場合もある。短いスパンの変化はその中間といったところであろう。

 重要なのは、このような外部環境の変化、更にはこれに伴う需要者、消費者の認識の変化を決して見逃すことなくキャッチすることは勿論重要であるが、「世の中の変化」が永続的なものなのか、一時的なものなのかを見極め、イノベーションに対する投資リスクを勘案していく必要がある。

 但し、「世の中の変化」は、イノベーションのきっかけにはなるものの、これのみではイノベーションは起こらない。やはり、前々日と前日において説明したイノベーションにつながる機会(1)の「理想と現実のギャップ」、イノベーションにつがなる機会(2)の「世の中に存在するニーズ」を織り交ぜることで初めて本当の意味でのイノベーションが起きていることは過去の歴史からみても明らかだ。逆に「理想と現実のギャップ」、「世の中に存在するニーズ」のみでは、なかなかイノベーションのきっかけにはならず、やはり「世の中の変化」が起点になっている場合が多い。

 普段の日経の朝刊に掲載されている記事からでもよいと思う。「長いスパンの変化」、「短いスパンの変化」、「急激に起こりえる変化」をイノベーション創発の視点から敏感にキャッチし、考察をしていく必要がある。むしろこれは今後の自分自身に対する戒めのメッセージだ。

 

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