技術経営ブログ

AIが生み出す未来社会の構図

2018年12月6日

技術ブログ

 ホワイトカラーの仕事の多くがAIにより奪われることが最近話題になっている。今の自分の仕事もAIに奪われる仕事のリストに入っており、全く他人事ではない。それどころか最悪のシナリオも予想されており、究極の階層社会がやってくるというのである。つまり、AIが進化することでほとんどの仕事が奪われる結果、ロボットやコンピュータ、AIを支配できる一部の超人的エリートのみが特権階級になり、それ以外の大半の人々は、失業者になるという、究極の不平等社会が誕生するというのである。

 イノベーションは人々の生活を豊かにするという認識は誤りではない。これから少子高齢化を迎える日本にとって唯一の再興のカギはイノベーションであると言われているくらいだ。しかし、今回の第三次人工知能ブームに基づくAIのイノベーションは、今までのものと全く様相が異なる。圧倒的な生活の利便性や豊かさを提供する反面、このような人類社会構造の破壊にまでつながる、ある意味今まで人類が経験したことが無い現実が起こりえるのである。まさしく、良い意味でも悪い意味でも破壊的イノベーションと考えることもできる。

 だからといって、この第3次人工知能ブームに基づくイノベーションの勢いを決して止めてはいけないと思う。むしろこのイノベーションを加速し、知財戦略を組み合わせてビジネスで勝てる仕組みを作り上げていくことに今まで以上に注力すべきであると考える。一方、このような不平等社会にならないようにするために法制度的なケアを並行して行っていく必要があると思う。

 しかし、いくら法制度的なケアを施したとしても、AIにより仕事が奪われる割合が高くなることは間違いない。AIに仕事を代替させることで、逆にいくら優れたAIでも踏み込むことができない、人間にしかできない新たな仕事が生まれるはずである(具体的にそれがどのような仕事なのかは今の段階ではだれも分からないかもしれないが)。そしてそのような仕事ができるようにするために自己研鑽を怠らないようにすることが重要なのである。今回の話は、今まで楽観的に考えていた自分自身に対する戒めという意味で書いた話だ。

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