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世界の人工知能ビジネスの価値の予測

2018年12月10日

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AIの製品やサービスの市場は、世界規模で見た場合にも堅調に増加することが予想されている。以下の図は、ガートナーが予測した、世界の人工知能ビジネスの価値の予測結果である。成長率は前年度のビジネス価値に対するものである。

 世界の人工知能ビジネスの価値は、2018年には1兆1800億ドル(約130兆円)、2022年には、4兆ドル付近に到達すると予測されている。ガートナーは、以下のように述べている。「人工知能は、10年以内に、計算力、データ量、発生の頻度、多様性の変化に加え、深層ニューラルネットワークが著しく進化することで、最も破壊的なイノベーションを興す技術になるだろう」

 このような人工知能ビジネスの市場拡大に呼応して、我々、特に日本は、これに見合うだけの特許を出願しているのであろうか。日本における人工知能ビジネス関連の特許は堅調に増加していると言われているものの、あくまで上述した市場規模に見合う件数になっているか否かは分からない。人工知能ビジネスは、学習用データ、AIのプログラム、学習済みモデル、AI生成物といった、何れも人間の知的な想像力を駆使して生まれる知的財産がかなりの割合を占める。これから数多くの人工知能ビジネスが生まれてくるとしても、特許を出すことない、いわば特許空白地帯が至る所に形成されれば、模倣され放題のある意味規制のない自由ビジネス市場が生まれ、特許をきちんと出している一部の企業が幅を利かせる新たな力関係が生まれるのであろうか。

 ガートナーの調査によると、日本は世界の中でもAIの導入に積極的であるという。企業の97%は3年以内に自社ビジネスにAIを導入することを望んでいるのだ。人工知能ビジネスに知財戦略をドッキングさせたアクションを取ることで初めてビジネスとしての強みが出ることを常に念頭におくべきであると考える。

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