技術経営ブログ

自社の競争優位性の分析

2018年12月14日

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「競合分析」と言えば、通常は自社、競合他社、顧客という3つの主体が登場してくるわけだが、この主体に基づく情報の整理は、例えば3C分析を活用するのが基本である。3C分析とは、ビジネスのプレーヤーを市場(顧客)(Customer)、競合(Competitor)、自社(Company)という3つの視点から分析することにより、自社が事業を行うビジネス環境での成功要因を導きだすことを目的としたものである。

 3C分析では、先ず市場分析において自社または自陣営の製品やサービスを購入する可能性のある顧客を把握する。顧客をしっかりと把握することで、その顧客に対して製品やサービスを提供する競合他社がどこになるのかを明確に定義することができる。
 競合他社の分析では、競合他社の経営資源、企業活動等を分析する。具体的には、協力企業における売上高、市場シェア、収益性、ブランド・イメージ、技術力、強み、人的資源等を分析する。
 同様に自社分析では、自社の経営資源、企業活動等を分析する。具体的には、自社における売上高、市場シェア、収益性、ブランド・イメージ、技術力、強み、人的資源等を分析する。この自社分析を行う上で便利なツールがVRIO分析だ。このVRIO分析では、以下の図のように価値(Value)、希少性(Rarity)、模倣可能性(imitability)、組織(Organization)の4つの観点から分析するメソッドである。

 価値(Value)は、「ヒト」「モノ」「カネ」さらに「情報」が、顧客・市場に対してどれだけの利益をもたらしているかという観点から、自社がどれだけの経済価値・社会的価値を持っているのかの指標であり、メーカーにおける生産技術、工場施設、技術者の数等である。
 希少性(Rarity)とは、独自性の高い技術、オリジナリティーのあるビジネスモデルがあるかどうかだ。Valueがあっても、他社も同様の価値を持っていれば、差別化にはつながらないため、このような場合「競争均衡」状態になってしまう。
 模倣可能性(imitabilityとは容易には真似ができない仕組みであり、例えば重要技術のノウハウによる秘匿、特許による独占権利化等もこれを支配する要因と言える。
 組織(Organization)とは企業の有する経営資源を有効に活用出来る組織かどうかを示すものである。
 VRIO分析の手順と判断手法は以下のように行っていくが、優位性に当てはまるか否かを客観的に判断するためにも、先ずは自社のVRIOについて考えられることを紙に書きだし、形式知化すること、先ずはここからスタートすることが重要である。

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