技術経営ブログ

戦略=構造+ダイナミクス

2018年12月25日

技術ブログ

 私たちが戦略を構築する際には、先ず戦略の構造を考える場合が多い。
 例えば、非常に面白いアイデアを思いついたが、これをどのようにマネタイズするのか、ただ闇雲に動いただけではなかなかうまくいかない。このマネタイズという一つのゴールに向けて進んでいく上でも、リスク又はリターンの何れを重視するのか、コストや時間、労力の何を削り、何に重きを置くかで、その戦略は全く変わってくる。このため、いくつか考えられる戦略の中から自分にとって最適な戦略を選択することを先ず行う。

 戦略は、複数の要素が絡み合った構造体として描くことができる。その戦略が具現化される構造を備えることで、競合に対して有利に戦い、自社の目的を最短距離で達成する上での陣形ができる。しかし、この戦略が具現化された構造(陣形)ができただけでは、その戦略そのものは機能せず、目的は達成できない。そもそも戦略は、現状のシステム、将来の望ましいシステムに向けて転換を興すものだ。構造(陣形)はあくまで静的なものであり、これがができただけでは何も機能せず、現状を脱却し望ましい状態への転換は興せない。このため、戦略を機能させるためには、この構造化された陣形に対して”ダイナミズム”、つまり動きを伴わせる必要がある。

 以下の図は、開発した優れた技術をマネタイズする例である。戦略の構造としては、中心にある「事業経営」、「イノベーション経営」、「知財戦略」が構造化された陣を構成し、これを達成する上で必要な資源やアクションを、周囲にある社外(オープン)、社内(クローズ)に求めていくことになる。これらが一つのつながりを持った構造として表すことができる。

 このような構造(陣形)を作り上げた後に、これにダイナミズムを吹き込んであげることで、全体的な戦略として機能する。上図は一例ではあるが、それぞれの構造間が矢印を介して互いに連動し、大きなストリームラインを形成している。これにより構造間の強みを連動させたシナジー効果を出すことができ、生きた戦略が、将来の望ましいシステムに向けて走り出すのだ。

 (戦略にダイナミズムを与える他の例は、弊所サイトのこちらをクリック)

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