技術経営ブログ

イノベーション経営界における今年を一言でいえば

2018年12月26日

技術ブログ

 イノベーション経営界における今年を一言でいえば、私見ではあるが、まさしく「GAFAの脅威が意識された年」だったといえよう。

 GAFAにデータ、人材、カネが集中し、単なるITやスマホ、物流のみならず、様々な業界に対して影響力が強くなっている。GAFAによる市場独占が今後様々な分野において進んでいく恐れも指摘されている。

 これに対して日本はどうか?AIの分野では、既に周回遅れになっている。インターネットの世界においても、GAFAと大きな差が開いている。googleは、2017年初頭において既に90%近くの検索エンジンのマーケットを押さえている。googleのデータ保有量は、日本の大手企業の13倍強と言われており、amazonも6倍強と言われている。(引用元:経済産業省|第4次産業革命 -日本がリードする戦略-)

 個々の企業がイノベーション戦略を展開する上では、このようなGAFAの巨大化という特異な状況を決して無視することはできない。逆にこのGAFAに対して正面から正攻法でぶつかっていっても当然に勝てないであろう。その中で日本がこのままジリ貧になることなく、世界をリードするためには、イノベーション経営における戦い方を工夫する必要がある。戦い方の工夫は、先ず日本が持っている内部資源としての強みの一つに生データ(個人情報、自動車から取得したデータ、医療データ、訴訟データ、天候データ、物流データ)の質と量が考えられる。これらをうまく活用するイノベーション戦略では、当然にIoT、AIを絡める必要がある。これらを個々のビジネス毎にパッケージング化した知的財産ポートフォリオを築く。この知的財産ポートフォリオはただ特許を取得するだけではなく、特許をあえて取得しないでノウハウ秘匿化する部分も含めて総合的な調整が行われたものである。そして、この知的財産ポートフォリオをビジネスモデルに連動させ、ひいては自社を含めたエコシステムに連動させ、ビジネス、イノベーション、知財の三位一体で戦うための戦略構造体を作り上げる。

 来年は、日本の持っている内部資源の強みを本当の意味で戦略構造体に仕上げ、GAFAの脅威に対して勝負できるか否か、真価が問われる年になるであろう。

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