技術経営ブログ

マーケティングのSTPと知財戦略

2019年1月17日

技術ブログ

 市場プル型マーケティングは、市場のニーズに先に着目してこれを明確化し、これに見合う価値を提供することができる製品やサービスが何かを探求する。このため、この市場プル型マーケティングの青写真を描くためには、市場のニーズ探索を行うとともに各種マーケティング分析を行うことで、顧客像を明らかにしていくことを先に行う必要がある。

 市場プル型マーケティングのプロセスを進めるにあたり、先ずは狙うべき市場を明確化するため、地理的属性や人口統計学的属性、サイコグラフィックの観点から市場を共通の特徴を持ついくつかのセグメントに分割するセグメンテーションを行う。次に、このセグメンテーションによって顧客層の状況を把握した後、実際に製品やサービスを売るターゲットとなる顧客を絞り込むターゲッティング、更には競合他社との関係において自社が優位を保てる位置を探すポジショニングを実行していくこととなる。一般的には、これらセグメンテーション、ターゲッティング、ポジショニングの頭文字を取ってマーケティングのSTPと言われる。セグメンテーションを通じて顧客のターゲット候補群を抽出し、ターゲッティングでは、実際にターゲットとなる顧客を特定し、ポジショニングでは、アプローチの方向付けを行う。

 注意すべき点は、これらの流れのうちの一部に固執し過ぎないようにすることと、あくまでプロセスの全体像を流れで理解することに尽きる。流れで考えていく上でその直前のプロセスまでの検討結果との間で果たして整合性がきちんと確保できているか否かが重要になる。つまり、マーケティングのSTPを進めるにあたり、マーケティングデータのみに固執しすぎないようにすることも時には重要になる。可能であれば、このマーケティングのSTPの進める段階で特許情報を盛り込んで全体像を理解することも求められる。つまりマーケティングデータとパテントデータの重ね合わせである。市場のニーズに対して他社の研究開発の状況、或いは他社の特許出願状況がいかなる状態にあるのか、考察することでポジショニングの意思決定精度を向上できる。

 パテントデータの重ね合わせのフェーズは、通常であれば、セグメンテーションの後のターゲッティング、ポジショニングの段階であろうか。

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