技術経営ブログ

持続的な競争優位性を発揮し続けるために

2019年1月25日

技術ブログ

マーケティング戦略、イノベーション戦略、ビジネスモデル・エコシステムを互いに連動させることで、技術経営において目指すところの「技術の市場化」は勿論のことであり、ひいてはその強いビジネスモデルを以って他社よりも競争優位の状態を築くことができるは確かである。

 しかしながら、自社の競争優位性の源泉となりえる製品の模倣品を、高い製造能力を持つ他社が、大量に生産して同一のマーケットセグメントに対して安価で販売してきたら、いかがであろう。せっかく技術経営を活用して強い競争戦略を構築し、自社が先行して販売を開始したにもかかわらず、シェアを多く奪われてしまい、収益性が低下してしまう。つまりビジネス展開しようとするマーケットセグメントが収益性の高いものであれば競争相手は必ず存在することになる。自社がその競争相手に打ち勝ち、収益を確保するためには、競争相手に対して何らかの勝るポイントを持って有利なポジションを占める、「競争優位性」を構築する必要がある。

 マーケティング戦略、イノベーション戦略、ビジネスモデル・エコシステムを互いに連動させ、「技術の市場化」を実現でき、売上、シェアは当初は伸びていても、同一セグメントのマーケットに他社が参入し、シェアが低下するようであれば、それは一時的な競争優位性を確保できたに過ぎず、持続的な競争優位性が築けていないことになる。長きに亘り持続的な競争優位性を確保していくためには、マーケティング戦略、イノベーション戦戦略、ビジネスモデル・エコシステムの3層を単に連動させればよいわけではなく、①ビジネスモデル・エコシステムを中心とした各戦略階層間全体の連動の差別化と、② 知財戦略によるアシストの2つ施策を実行していく必要があるのである。

 つまり、技術は累積的に進歩するものであり、いくら斬新な技術を開発しても何れはそれを凌駕する技術が現れる。つまり技術は何れ追いつかれるものである。従って、イノベーション戦略の強みのみでは、他社との間で一時的な競争優位性は確保できるにしても、持続的な優位性を発揮し続けることは難しい。それよりもその強いイノベーション戦略をビジネスモデルやマーケティング戦略と上手く組み合わせて戦略階層間で一貫した戦略ストーリーを構築することができれば、そのイノベーションの強みを何倍にしてレバレッジとして効かせた強い競争戦略に仕上げることができるのである。

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