技術経営ブログ

知財戦略の必要性

2019年2月25日

技術ブログ

 マーケティング戦略において「誰に何を売るのか」を明確に絞り込み、ビジネスモデル・エコシステムにおいて、「ビジネスモデル(エコシステム)」の青写真を明確に描き、更にR&D戦略を通じて売るべき製品(サービス)を開発することができたとしても、他社が同種の製品(サービス)を模倣して同一の市場セグメントに投入したらどのようなことが起きるであろうか。自社製品の類似した安価な他社製品が出回り、シェアが落ちてしまい、期待している収益を得ることができなくなってしまう。つまり競合他社が市場の同一セグメントに参入してきた結果、過当競争になってしまい、期待収益が得られなくなってしまう。

 このため、自社と同種の製品やサービスを競合他社が実施できないような仕組みを作ることができれば、自社の同一セグメントの市場への参入を阻止できる。このような仕組みを作る上では、技術の市場化を目指す技術経営の下で、ビジネスモデル・エコシステムに投入する製品(サービス)の原理原則に立ち戻り考えてみる必要がある。

 即ち、技術経営の下で、ビジネスモデル・エコシステムに投入する製品(サービス)は何れも技術開発を経て作られる。つまり、製品(サービス)は、製品開発に求められる技術を、自社開発或いは外部調達を通じて調達することで、初めてその製品(サービス)を作ることができる。このため、この製品開発に求められる技術を自社のみが調達することができ、競合他社は調達することができないような仕組みを作ることで、競合他社が自社と同種の製品(サービス)を作れなくすることが可能となり、同一の市場セグメントへの参入を防止することが可能となる。

この製品開発に求められる技術を競合他社が調達することができないような仕組みを作るためには、特許権や意匠権等を始めとした知的財産権による法的保護や製品開発に求められる技術自体の秘匿化等、非常に高度で専門的なマネジメント能力が求められる。まさしくこのマネジメントこそ、知財マネジメントであり、そのマネジメントの方向性を探求していくのが知財戦略といえる。

知財戦略は、上述した製品(サービス)を競合他社が作れなくなる仕組みを作ることを念頭においており、その製品開発に求められる技術を中心にその戦略的アプローチを仕掛けていくのである。

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