技術経営ブログ

コア・コンピタンス経営

2019年3月20日

技術ブログ

 コア・コンピタンスの定義は、「顧客に対して、他社には真似のできない自社ならではの価値を提供する、企業の中核的な力」だ(C.K.プラハ-ド)。コア・コンピタンスは、自社ならではの価値が反映された製品やサービスと考えてしまうところがあるが、実はその理解は誤りである。コア・コンピタンスは、厳密には、その製品やサービスを作り出すための自社オリジナルのスキルを束ねたものが、コアコンピタンスというべきなのだ。

 コア・コンピタンス経営における典型例としてよく挙げられるのが、トヨタのカンバン方式だ。このような自社オリジナルのスキルは、トヨタに限らず、町工場にも当然に存在する。特有の形状の金属部品を作り出すための加工技術が模倣困難であり、しかも顧客が認める価値が備わってるのであれば、立派なコア・コンピタンスといえるであろう。

 社内におけるこのようなコア・コンピタンスを見つけ出すためには、内部環境分析が中心になる。全てのケースに当てはまるとは限らないが、自社のサプライチェーンを洗い出した結果、最も費用がかかっているステップ、或いは最も時間がかかっているステップに、コア・コンピタンスが潜んでいる場合が多い。また内部環境分析のみならず、外部環境分析を組み合わせた上で判断する必要もある。本当の意味で顧客への価値を提供し、また模倣困難性があるか否かを、外部環境分析を織り交ぜることで相対的に理解することができるからである。

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