技術経営ブログ

囲碁AI

2019年4月9日

技術ブログ

 囲碁AIにおいて代表的なものがアルファ碁だ。アルファ碁が世界ナンバーワンの棋士に勝ち越したニュースが流れたのは3年前の話だ。囲碁AIが人間に勝てるようになるのは数十年後と言われていたにもかかわらず、既に3年前にそのレベルまで到達している。人工知能のパワーははかりしえないと考えるべきである。
 
 将棋や囲碁等のボードゲームにおいて、人工知能は幾多にもわたる差し手の中から最も最良の一手を探索する。この探索においては評価関数を参照する。この評価関数とは局面や情勢の優位性を評価する関数であり、様々な差し手に応じた評価関数が都度計算される。AIは、この評価関数の中から最高の評価関数の差し手を選択する。

 AI囲碁の難しさは、この評価関数の設計方法にあると言われていた。つまり、将棋やチェスは、「飛車」、「金」、「銀」等のように駒に応じて動きが限定される性質を持つことから、味方の駒(又は駒の集合)と、敵の駒(又は駒の集合)との位置関係に応じて情勢の優位性を比較的容易に判別しやすく、評価関数もこれに応じて設計すればよい。これに対して囲碁は、碁石の一つ一つに動きが限定されるもではなく、また碁石の一つ一つに意味が課せられるものではない。あくまで、囲碁の情勢の優位性は、碁石の配置の連関性のようなもので決まるものであり、碁石の配置一つで一気に情勢が変わることもあり、感覚的なものとして捉えられる場合もある。

 アルファ碁はこのような囲碁の情勢の優位性を評価する評価関数をディープラーニングを利用して作り出している。囲碁の難しさは、将棋やチェスと比べて、選択できる手の数が非常に多いことも挙げられるが、ディープラーニングの力でこれを乗り越えている。囲碁に限らず、人間の力ではとても評価できないような情勢を、膨大なデータから探索し、評価することができる人工知能。この人工知能を、生活や仕事の様々な場面において我々のパートナーとして受けれていく時代は、想像していた以上に早く到来しつつある。

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