イノベーション&知財で変革を遂げた
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CASES事例紹介

株式会社ミューラボ福島大学発のベンチャー企業第1号

技術の価値を最大限に引き出す発明創造支援で、
半年で狙い通りの特許権を取得
株式会社ミューラボ様は、クラウン減速機構と立体カム機構に関する⾰新技術を強みにし、− “月”へ到達する −というコンセプトを掲げる、福島大学第1号スタートアップです。今後のビジネス戦略から競合他社に対して影響力を持つ攻めの特許の取得が必須になるという認識の下、開発部門と伴走する形で技術の深堀りを行いました。
お客様の課題・当社への要望
・クラウン減速機構に関して競合他社に対して有利に事業展開できる特許を取得したい。
・特許ポートフォリオ(PF)を戦略的に構築していきたい。
導入後の成果
・継続的な開発技術の深掘りの伴走支援を受けることで「狙うべき特許の範囲」がクリアになった。
・徹底した審査官面談と実験データの綿密な補強を通じて出願からわずか半年で意図した通りの範囲での特許査定を勝ち取ることができた。

PROCESS支援の流れ

  1. ビジネス視点から、強みのアピールポイント→欲しい機能→必要技術→効果→欲しい特許の範囲、に至るまでの相関図に基づき、ビジネスの競争力強化に寄与できる特許とは何かを俯瞰
  2. 開発したクラウン減速機構の各構成要件と先行技術との関係表を作成し、どこまで限定すれば特許になる可能性が高くなるか、合格ライン(権利化のポイント)を共有
  3. ステップ②で共有した権利化のポイントに基づき、同社の開発部門と定期的なミーティングを重ねながら伴走支援。開発部門による実験・シミュレーションデータを共有した上で、当社からは特許権利化の観点から助言を行い発明を完成
  4. 出願・権利化プロセス(ミノル国際特許事務所との連携)、審査官面談の積極活用し、実験成績証明書等も提出し、狙い通りの強い特許権を取得!

Points本プロジェクトのポイント

競合への優位性の最大化 × 確実な権利化
特許出願において最も難しいのは、ビジネスで本当に役立つ広い特許(理想)と特許査定を勝ち取れる範囲(現実)のバランス設計です。広く取りすぎれば審査で拒絶され、逆に確実に取れるところまで狭めすぎれば、他社に簡単に迂回される特許になってしまいます。競合への優位性の最大化 × 確実な権利化の双方を実現するために、〈ステップ1〉の相関図と、〈ステップ2〉の関係表を駆使して2方向からアプローチを掛け合わせました。
発明創造の伴走支援と技術の深堀り
ミューラボ様の開発部門との定期的なオンラインミーティングの中で、競合に対する優位性が最大化する「攻めの特許」の権利範囲とはいかなるものかを、膝を突き合わせた徹底的な意見交換に情熱を注ぎました。開発部門の「攻めの特許」に関する深い理解が功を奏し、素晴らしい探索解が生まれ、特許出願まで一気に進めることができました。

Interviewインタビュー

ビジネスを有利に進めるために
『本当に欲しい理想の特許範囲』がクリアになった

株式会社ミューラボ
代表取締役 伏見雅英 様
Minoru IP Groupに相談されたきっかけを教えていただけますか?
 今までは研究開発の成果をそのまま特許出願することを行ってましたが、自社が戦略的な優位性を保てるような特許取得を目指す方針へと切り替えたいと以前から考えておりました。
 当社(ミューラボ)は、大学発スタートアップとして、優れた研究開発シーズを積極的に学術論文などで世に発表していきたいという想いがある反面、事業化を考えた場合には発表によって技術が先に公開されることによるリスクもあります。があるという、大学発スタートアップならではの大きな悩みを抱えておりました。論文発表によるアカデミアへの貢献と、事業化に向けた技術防衛を両立させるためには、あえて一度論文発表のタイミングをコントロールし、自分たちが主導権を握って戦略的に特許を押さえる方針へ切り替える必要性を強く感じていました。
 単に出願手続きを代行してもらうのではなく、「どういうふうに特許を取ったらいいのか」という視点で、開発の初期段階から専門的な指導を仰ぎたいと思ってました。特に機械系の技術においては、コアとなる心臓部が公開されると他社に容易に真似され、さらに良い改良品を出されてしまうリスクがあります。そのため、技術の心臓部を一切見せず、他社からは絶対に分からないような特許の取り方を実現するために、開発の最初から親身に伴走支援していただけるIIPCを選びました。
弊社(IIPC)のサポートで印象に残っていることは何でしょうか?
 ビジネス階層からアプローチした相関図と、先行技術との関係表の両側面から定量的なデータが大変役に立ちました。「どこまで限定すれば特許が取れるか」という境界線(ライン)を分かりやすくブレイクダウンして明確にしていただきました。おかげで、減速機のパラメーターや歯の形状の式などを入れることで、取得可能なギリギリの範囲を戦略的に設定することができました。とにかく定量的なんです。私自身大変分かりやすかったですが、なんといっても開発部門の発明者がとても腑に落ちたようです。そこから実験やシミュレーションが加速的に進み、若手の技術者に至るまで「こういう特許の取り方があるんだ」と、チーム全体の知財に対する意識が劇的に変わりました。伴走支援の回数を重ねて、実験やシミュレーションが加速的に進み、特許を取得できる境界線がだんだんと見えてきて手応えを感じられるようになりました。またコアとなる設計ノウハウはあえて特許化せずに社内で徹底して秘匿にする一方で、その設計ノウハウからのアウトプットとして、歯の形状として表出化される要素は特許網で徹底的に抑えにかかかるという二段構えの戦略をとったことも大変印象的でした。
特許取得までのプロセスをお話いただけますか?
 伴走支援の内容は、同じMinoru IP Groupのミノル国際特許事務所の弁理士に漏れなく共有いただいたおかげで特許出願までスムーズに進んだと思います。審査の過程では、審査官との面接を通じて意思疎通を図っていただき、実験成績証明書等のデータを提出することで、当社が理想としていた広範な特許を半年で取得することができました。
取得した特許は今後どのようにビジネスに生かしたいですか?
 今回取得した広範な特許を武器に、IPビジネスも強化していく方針です。ただし、特許を使って参入障壁を作ることだけが目的ではなく、特許を活用して自社を中心としたエコシステムや仲間作りを進めることを重視しています。自社単独での大型の減速機の販売や製造や販売は難しいため、競合他社や減速機メーカー、ベアリングメーカーなどとオープンイノベーションを通じて協力し、共に市場を開拓していくことを目指しています。
株式会社ミューラボ
所在地
福島県福島市金谷川1番地 福島大学 ベンチャー・インキュベーション・ルーム
事業内容
ロボット関連製品の開発・製造・販売。福島大学発のベンチャー企業第1号として、超小型・軽量で高トルクを生み出す「クラウン減速機(CROWN ROBOXGEAR)」や、精密動作が可能な「電動グリッパ」など、ミリサイズの精密伝動機構で次世代のロボット化を支える。
ミューラボ2030年ビジョン
⾰新的技術であるクラウン減速機構と立体カム機構を社会実装し、事業を通じ社会の課題解決に貢献する。
-2030年ミューラボは、“月”へ到達する-
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