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貴社の提供価値に「独自性」を持たせるだけでは、持続的な競争優位性にはつながりません。「独自性」が備わっているとしても、それを自社が専有できるとは限らないからです。

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この「独自性」を専有できるようなバリケードを周囲に築き上げる必要があります。このバリケードを通じて競合他社は、自社と同一の提供価値を提供できなくなることから、自社の「独自性」が守られ、顧客に対してその「独自性」が反映された良質の価値を提供することで競争をより優位なものにすることができます。

このような「専有性」は必ずしも競合他社に対する参入障壁として作用させる場合のみならず、協力企業との仲間づくりのために活用することもできます。「専有性」を通じて、自社に対して製造や開発の協力企業に対する主導権を握ることができ互いにWin－Winの関係も構築できます。

この「専有性」による効果を最大限発揮させるためのマネジメントが知財経営です。

知財をレバレッジ（梃子）にしてビジネスモデルを強化する。

知財戦略の究極目的は、知財をレバレッジ（梃子）にしたビジネスモデルの強化にある。顧客に対して、「提供価値」を提供することで、技術の市場化が達成され、ビジネスモデルを経済的価値に変換できる。知財戦略を通じて、「提供価値」に盛り込むべき技術を、自社がコントロールできる状況を作り出すことで、知的財産をベースにして事業を優位に展開することができる。

貴社と同様の提供価値を創り出す必要技術を自社のみが調達することができ、競合他社は調達することができないような「専有性」を知財戦略で作る。
→競合他社が自社と同種の提供価値をもって、同一の市場セグメントへの参入ができなくなる。

貴社にとって大きな競争優位性の源泉

「専有性」を上手く活用することで、競争優位性を確保するための様々な打ち手を打つことができる

知財による直接収入の増加、自社事業の維持・拡大、グローバル戦略の展開の面でメリットを享受できる